研究概要

1.培養技術に関する研究 (リンク)
 バイオプロセス工学研究室では、微生物培養を対象に機械学習と培地組成プロファイリングによる微生物増殖や物質生産への影響解析やAIを用いた微生物培地の最適化方法について研究を進めています。

2.光合成微生物と従属栄養細菌の共生関係に関する研究 (リンク)
 端野町にある環境大善株式会社が製造している家畜排泄物の微生物処理液の植物成長促進効果に関する研究を進めています。令和2年3月から学内に環境大善共同研究講座(オホーツク農林水産工学連携研究推進センター)を開設し、処理液の作用機序や有効成分の探索、関連微生物の解明などを推進しています。

3.極域微生物・メタンハイドレート関連微生物に関する研究
 本学の環境・エネルギー工学研究センターと協力して、北極域の微生物リソース探索やメタンハイドレートサイトの微生物分析を実施しています。

4.上下水道に関連した研究
 北見市広郷浄水場やエンジニアリング会社と協力して、北見市の上下水道に関連した研究を推進しています。

研究室配属を考えている学生さんへ

 4年次以降は研究室で最新の研究に携わり、実践的な活動をすることで座学だけでは身につかないスキルや知識、論理的思考、ディスカッション、ディベート、プレゼンテーション技術などを身に付けます。実験科学系研究室では、ラボでしか取り扱うことができない実験機器を用いた分析データをもとに新しい発見やアイデアの具現化を目指して活動しています。実のある研究活動をするためには、3年次までと違い、研究漬けの日常が待っています。先輩の大学院生やスタッフとの共同作業の中で多くのものを得ることができ社会で活躍できる実力が身につきます。
 教育方針は”自主自立”です。一研究者として活動できるよう指導します。4年生の内は、研究計画に沿ったスケジューリング、データの取りまとめ、報告書やプレゼンテーションの作成や発表等、卒論作成などを通して、技術者としての基礎を身に付けます。大学院生の場合、最新の研究動向の調査、研究計画、研究遂行、修士論文作成を通して、実践的な課題解決能力を身に付けます。
 研究が進めば学会発表の機会も多くなり、さらに多くの経験を得ることができます。一定の能力を身に付ければ研究室で実施しているプロジェクトや共同研究に携わる機会も増えます。研究成果が増えれば、さらにチャンスが多くなります。学会発表や共同研究では、他大学の教員や学生、企業の研究者と交流する機会も増え、視野が広がります。主体的に研究に関わり、研究を楽しめる学生さんが集う研究室を目指しています。

就職先:(大学院前期課程) 東洋紡株式会社,株式会社ニプロ,前田道路株式会社,和弘食品株式会社, キオクシア株式会社,エビナ電化工業株式会社,(株)コベルコ科研,リファインホールディングス,(一社)京都微生物研究所,環境大善株式会社, ホクレン農業協同組合連合会, (株)ドコモCS関西,北見工業大学大学院(博士後期課程)進学
(学部) 大学院進学(北見工業大学),(株)モリタン,日本交通(株), サンマルコ食品(株), 株式会社サイゼリヤ, (株) 北海道フーズ,北海道町村会,(株)コーンズ・エージー

身につく技術

  • 無菌操作 (クリーンベンチ作業)
  • 微生物培養 (フラスコ,通気攪拌槽)
  • 機器分析 (高速液体クロマトグラフィー,ガスクロマトグラフィー等)
  • 遺伝子解析 (組換えDNA実験,シークエンス,次世代シーケンス)
  • 微生物分類
  • 統計・プログラミング (R,Python)

企業の皆様へ

 微生物バイオプロセス関連を中心にAIを駆使した研究等横断的な課題解決を提案します。お気軽にご相談ください。

教員

教授 小西 正朗
   博士(工学)・技術士(生物工学)


Mail to: konishim@mail.kitami-it.ac.jp (@を半角に変換してください)
研究者総覧 https://www.kitami-it.ac.jp/about/academicstaff/1282/
ORCID https://orcid.org/0000-0002-0616-073X
ResearchMap https://researchmap.jp/read0205890
教員室:9号館1階 (旧バイオ環境化学科1号棟)

助教 蔭西知子
研究者総覧:https://www.kitami-it.ac.jp/about/academicstaff/9911/